ヘルマンゆ吉の、ちょっとタメになる情報

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普段の生活で工夫しているコト、便利な発見をしたコトなど、知っているとうれしい、「ちょっとタメになる情報」を発信していきます。

食洗機が壊れたので、修理しました。


我が家の食洗機、11年間使ってきましたが、先日壊れてしまいました。

マンション購入時に付いてきたビルトイン型食洗機で、当時Nationalブランドで販売されていたNP-P45MD1です。性能に満足できていたので、できれば修理して使い続けたいと考えていました。

幸いにして故障箇所が特定できて、簡単に、かつ安価に直すことができました。

修理内容をまとめますので、同じような故障で困っている人は、参考にしてください。 

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この故障した食洗器を修理します

故障に至るまでの様子

今回経験した食洗機の故障、最終的には、以下のような状態となりました。

  • スタートボタンを押しても稼働しない
  • 扉がロックされた状態で開かない

こうなる前の数週間、稼働中にカタカタと何かが当たっているような異音がしたり、スタートスイッチを押した直後に、ギーギーとモーターの異音がしていました。

後から考えると、これらの症状は、故障の前兆だったと思います。

食洗機を使っていて同じような症状が出ている人は、故障の前兆かもしれないので、注意してください。

中に閉じ込められた食器を取り出す

洗浄前の食器が中に入った状態だったので、衛生的にも、早く取り出す必要がありました。

そのため、修理をどうするかは一旦置いておき、中に入っている食器を取り出すことから始めました。

扉がロックされているので、その部分を解除しないと開くことができません。ロックしている箇所を探すため、食洗機をキッチンから取り出してみました。

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食洗器をキッチンから取り出して背面パネルを開けると・・・

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扉がロックして開かない原因を発見!

すると、食洗器背面の右下部に、扉をロックしているパーツを発見。このパーツ、スタートボタンを押すと、ピンが出てきて扉をロックする仕組みとなっています。

ピンが出たままの状態となっていて、ピンを引っ込めることができない状況でした。そのため、パーツを取り外すことで、ロックを解除しました。

中に閉じ込められていた食器を無事に取り出すことができ、第一関門は突破できました。

壊れたパーツの状況を確認

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ピンが出た状態(右)となると、接点が押されてスイッチが入る仕組み

扉をロックしているパーツを取り外し、分解してみました。すると、ピンを出して扉をロックすると同時に、スイッチが入る仕組みとなっていました。

おそらく、扉をロックしたことを制御系に伝え、洗浄を開始するのではと推測しました。洗浄中は誤って扉を開けると熱湯が飛び出して危険なので、扉が開かないようにロックしているのだと思います。

このパーツを分解した状態で食洗器に取り付け、スタートボタンを押した後にスイッチを手で入れてみたところ、洗浄開始しました。

先ほどの推測が正しかったことが証明され、故障個所が特定できました。

補修パーツを探す

壊れたパーツを分解したところ、ギヤードモーターであることが分かりました。これを直す自信はなかったので、パーツ交換する方針としました。

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これを直す自信はないなあ・・・

最大の課題は、補修パーツの入手です。昔はメーカーのサービスセンターに連絡すれば、補修パーツを販売してもらうことができました。

最近は、売ってくれないんですよね。PL法や補償とかが影響しているのだと思いますが、自分で修理する場合、やりにくい世の中になりました。メーカーに責任を追及しないことを誓約し、売ってくれてもいいのにと思います。

でも、ここであきらめずにネットショップを調べてみると、メーカーから補修パーツを取り寄せて、販売してくれる店を発見。多少上乗せされた価格になっていると思いますが、3,020円で入手できたので、妥当な金額だと思います。

メーカーに修理依頼すると最低でも数万円は取られるし、製造から11年経過しているので、修理不能と言われるかもしれません。

壊れたパーツを交換して、復活

今回は故障個所が特定できていたので、パーツ交換すれば高確率で直せることが分かっていました。

取り付けは分解と逆の手順でやればOK。せっかくバラしたので、清掃を含めて30分もあれば取り付け完了です。

その後、食洗機を元の場所に設置し、試運転と水漏れ確認をして、全て終了です。

終わりに

私は機械や電気の技術者ではないので、自分で対応するには限界があります。

どのような分野でも同じかと思いますが、症状を客観的に診ていくことで、故障個所が特定できた経験は多いです。故障個所さえ特定できれば、ネット検索で情報収集し、なんとかなるものです。

今回故障した食洗機、11年前のモデルなので、メーカー修理は受け付けてもらえない可能性が高かったと思います。ちょっとした労力と、たかだか3,020円で延命できました。

この食洗器の型番でインターネット検索してみると、故障している事例が多く見つかりました。古くなってきて、そろそろ壊れるタイミングなのかもしれません。同じ食洗器を使っていて、故障した場合には、今回の記事を参考にしてみてください。

なお、副次効果として、食洗機のパーツリストを入手しました。今後他のパーツが壊れても、メーカー側で供給が続く限り直せる可能性があり、まだしばらくは買い直しせずに使えそうです。

 

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