北海道、広大な土地に湖がたくさんあります。人が住んでいないエリアで航空写真によって発見された湖もあるので、まだ発見されていない湖があるかもしれません。
北海道で湖を見て周る人、結構多いようです。私も色々なところに行っていますが、今回は比較的簡単なアプローチで楽しむことができる湖を紹介したいと思います。
すべて道東エリアに位置していて、1日で周ることもできる距離にあります。
道東エリアに行く場合には、これらの湖巡り、参考にしてみてください。
摩周湖は裏摩周展望台がお勧め
「北海道にある湖は?」と聞かれて、摩周湖と回答する人は多いでしょうね。それだけ有名なところです。透明度はバイカル湖に続いて世界第2位、1931年の調査では41.6メートルという、世界記録を持っています。
晴れると摩周ブルーと呼ばれる澄んだ青い湖面を見ることができますが、これがまた難関。霧の摩周とも呼ばれており、展望台が霧で覆われていることが多く、何度言っても湖面が見られないという人も少なくはありません。
私も、摩周湖を訪れた中で湖面を見ることができたのは、50%以下です。
摩周湖を見る場合、一般的には3つの展望台からとなります。調査目的等を除いては湖畔に降りることはできないので、上部から見る形となります。
第一展望台、第三展望台、裏摩周展望台の3つがあり、第二展望台は現在閉鎖されています。
この中でお勧めなのは、裏摩周展望台です。3つの展望台の中で一番標高が低く湖面に近いので、他の展望台が霧の中にあっても視界が晴れている場合があります。
今回もまさにその状態で、裏摩周展望台に上がってみたところ、湖面が良く見えました。対岸は霧に包まれている状態だったので、おそらく第一展望台や第三展望台からは、湖面を見ることができなかったと思います。
裏摩周展望台をお勧めするもう1つの理由は、比較的空いていることです。これだけ有名となっている観光地なので、観光バスで大勢の観光客が訪れます。
裏摩周展望台もある程度は人が来ますが、宿泊施設が集まっている観光エリアから離れていることもあり、いつ行ってもさほど混んでいません。
最後に1つ情報を追加しておきます。実は、摩周湖を見ることができる場所、しかも、3つの展望台からでは不可能な、摩周湖全域を眼下に臨むことができる、とっておきの場所があるんです。
おそらく、知っている人は少ないと思います。今回の紹介は「比較的簡単なアプローチで」という条件としているので、除外しました。
そう、アプローチが、ちょっと特殊なんです。車で行くことはできず、馬で行くことになります。こちらは、また機会があるときに紹介します。
オンネトーは周回しないと魅力が半減
北海道3大秘湖の1つとなっているオンネトー、最近はすっかり有名となり、秘湖感が薄れてしまいました。
でも、さほど多くの観光客が訪れないこともあってか、昔から綺麗で静寂な景観は変わっておらず、大好きな場所の1つです。
大部分の人は、車道側にある展望デッキから湖を見るだけで帰ってしまうと思います。これはかなり勿体ないです。
車道でアプローチできるのはオンネトーの西側半分のみで、残りはトレッキングコースとなっています。ほとんど高低差がなく、歩きやすい道となっています。
湖畔ギリギリを歩けるので、光が差し込んで風が無いときには、透き通った湖の中まで見ることができて、とても綺麗です。1時間もあれば1週できるので、オンネトーに行ったときには、是非周回してみてください。
今回はあいにく曇り空で風もあり、ベストな状態ではありませんでした。でも、トレッキングコースをほぼ貸し切り状態で楽しむことができました。
神の子池は曇り空でも綺麗
神の子池も、随分と有名になったと思います。とはいっても、混雑するような場所ではなく、人で溢れているようなことは見たことがありません。
少しでも静かな中で池を見たい場合には、なるべく早い時間帯に訪れるのがいいと思います。
神の子池へのアプローチ、最後の数kmは少し狭いダート道路となるので、運転に注意してください。
摩周湖の伏流水が湧き出ており、エメラルドブルーで澄んだ池は、とても綺麗です。
神の子池は、曇り空でも、池の色は変わらず綺麗に見えます。
池や湖の色って、光の当たり方によって大きく変わる場合があります。神の子池はあまり影響を受けないようなので、曇り空でもガッカリせずに、行ってみてください。
3箇所は近いので、1日で周れる
今回紹介した3つの湖、このような場所にあります。さほど離れておらず、渋滞ポイントもないので、1日で3箇所を見て周ることができます。
どれもお勧めできるので、北海道で綺麗な湖を見てみたい場合には、訪問してみてください。
この地図を見て、「真ん中にある屈斜路湖はお勧めじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。ここもすごくお勧めなのですが、今回紹介した3箇所とは楽しみ方がちょっと異なりますので、また後日紹介しますね。