旅行に行く場合、宿泊先を選ぶのも楽しみの1つですよね。
ツアーの場合は団体行動となるので、ある程度の規模のホテルになるかと思います。ツアー会社と提携しているホテルもあるはずなので、選択肢は限られてしまいます。
個人手配の場合、個人経営の小さな宿を含め、選択肢は無数にあります。今回の旅ではオリャンタイタンボ、マチュピチュ、クスコの3箇所で宿泊してきました。個人的にはどれも「当たり」の宿だったので、紹介したいと思います。みなさん気になる宿泊費についても、公開しますね。
個人手配の海外旅行で、ホテルを探ときのちょっとしたテクニックについても、紹介します。
マチュピチュに行くとき、宿泊先を探す際の参考にどうぞ。
ホテル選びのポイント
初めていく地、しかも海外で宿泊先を探すこと、結構大変かと思います。
私の旅行スタイルはツアー参加せずに個人手配なので、宿泊先は自分で選んでいます。以下のようにして選んでいて今まで「外れ」だったことはありませんので、自分で宿泊先を探す場合のテクニックとして、参考にしてください。
選定基準
場合によって優先準備を変えることもありますが、大まかには以下のような基準(優先度は上から順に並んでいます)で選ぶ場合が多いです。
- 観光に便利な立地か?
- アクセスしやすく、空港や都市からの移動がサポートされているか?
- 宿泊費が妥当か?
- 部屋が広くて綺麗か?
- 温水シャワーが使えるか?
- 周辺に飲食店があるか?
- 英語が通じるか?
今日、多くの宿が旅行サイトに登録されています。私はいつもBooking.comを利用していますが、他のサイトでも同じように探せると思います。旅行サイトを使い、宿泊したいエリアと日程より候補を出し、以下を参考に、さきほどの基準をチェックしていきます。
- 旅行者の口コミ、評価
- 宿泊先のホームページ
- 宿泊先名をキーワードに検索し、個人ブログ等で紹介している記事
候補を増やし過ぎても選ぶのに時間がかかるので、2~3箇所に絞って比較する場合が多いです。
ホテルスタッフと事前コミュニケーション
Booking.com等の旅行サイトを使うと簡単に予約できますが、スタッフは頼りになるのか、間違いなく宿泊できるのか、確認するようにしています。
その方法は、「宿にメールを送っての会話」です。特に事前確認しておくことがない場合でも、「駅から歩いて迷わない?」とか、「お勧めのレストランってある?」とか、メールを送ってみます。
大抵、すぐに返信が返ってきます。メールできちんとやりとりできれいれば、相手もしっかりしていて安心できると判断しています。
逆に、相手が無反応だった場合、不安要素が残るので、キャンセルしています。Booking.comの場合、結構直前までキャンセル費無料の宿が多いので、キャンセルは容易です。
Googleストリートビュー、Google Earthで現地状況を確認
今回の旅行はすべて立地が街中でしたが、東南アジアの奥地で渡し舟でアクセスするような場合等、どのようなルートでアクセスするのか、キャリーケースは運べるのか等、現地の写真を見て確認しています。
ただ、あまり調べまくってしまうと、現地に着いたときに新鮮さがなくなってしまいます。なので、不安な点を確認するくらいに抑えておきます。
泊まった宿
今回の旅で泊まった宿について、①立地、②アクセス、③部屋・建物、④バスルーム、⑤周囲の飲食店、⑥朝食、⑦料金について、レビューします。料金は、2人1部屋、1泊朝食付きに条件を合わせています。
個人的な主観となっていますが、よろしければ参考にしてください。
Sol Miranda(オリャンタイタンボ)
立地


クスコから少し西に行ったところにあり、マチュピチュへの通過地点となります。
ペルーレイルとインカレイルが停まるオリャンタイタンボ駅があるので、マチュピチュ訪問の前後泊に利用すると便利です。
クスコは標高が3,399mありますが、オリャンタイタンボは2,792mです。いきなりクスコの地で動くことで高山病が心配な場合にも、お勧めできる場所です。
個人的に気に入ったのは、「ローカルな雰囲気と静けさ」です。クスコは多くの観光客で賑わっていて日本語も聞こえてきますが、オリャンタイタンボは静かな街で日本人は皆無。ゆっくりした時間の流れの中で、異国を感じることができました。
宿から歩いて5分で、オリャンタイタンボ遺跡に到着です。マチュピチュ遺跡に負けずと迫力のある景観なので、ここに泊まったときには、オリャンタイタンボ遺跡を訪れるのがお勧めです。本当に宿の「目の前」なので、すごく便利でしたよ。
クスコとオリャンタイタンボの間には「モライ遺跡」や「マラス塩田」といった有名な観光ポイントがありますので、移動するときにこれらを経由するのも、お勧めのプランとなります。
アクセス
クスコとの往復は、宿の送迎を利用しました。往路はクスコ空港から宿に直接移動で$50、復路は宿からクスコ市街まで、マラス塩田とモライ遺跡を観光しながらの移動で$70、ドライバ―は親切で快適に移動できました。
ペルーレイルとインカレイルが通っているオリャンタイタンボ駅から、歩いて20分くらいの場所でした。マチュピチュへの前後泊にこの宿を利用し、駅まで歩きましたが、道は1本で迷うことありませんでした。
部屋・建物
スイートルームにしたので、広さと清潔さは文句なしでした。
高地にあり夜になると気温が下がりますが、窓は密閉度が高くないため、部屋の気温も下がります。ベッドの布団は暖かく、寒くて困ることはありませんでした。
ホテルの中にいた時間は短かったですが、快適に過ごすことができました。
バスルーム


シャワーの水圧は高く、温水も問題なく使えました。ジャグジーもあり、夜冷えた体を温めて、疲れをとることができました。
家を出てから40時間くらいかけて到着した初めの宿泊地だったので、体を温めることができたのは、うれしかったです。
周囲の飲食店
クスコと比べると小さな街ですが、歩いているといくつか飲食店が見つかりました。予約なしでも入れそうな店もありました。
私は日本からEl Albergueを予約して行きました。この地では最も有名なレストランとのことで、味も雰囲気も良かったです。値段も手ごろでしたし。
朝食


マチュピチュに行く前泊時は、出発が早かったのでテイクアウトにしてもらいました。
マチュピチュから帰ってきた後泊時は、ホテルで朝食を食べました。まあ普通のビュッフェでしたね。
1つだけ、ハマったことがありました。コーヒーがポットに入っているのですが、すごく濃い状態で入っていて、お湯やミルクで薄めて飲むようになっています。初めこの方法を知らずにそのまま飲んだら、とんでもない味でした。他のホテルでも同じだったので、これがペルーのスタンダードなのかもしれません。「薄めて飲んでね」と書いていてくれたらいいのに、どこにも注意書きがなかったんですよね~。
料金
スイートルームで$100、十分な安さでした。部屋のランクを落とすと、一番安いプランで半額くらいとなっていました。
贅沢に高ランクの部屋としてもいいし、旅費を抑えるために低ランクの部屋としてもいいし、旅のスタイルによって選択できるようになっていました。
Hatun Inti Boutique Machupicchu(マチュピチュ)
立地
ペルーレイルとインカレイルが停まるマチュピチュ駅から歩いて数分です。マチュピチュ遺跡へ行くバス乗り場までも、歩いて数分です。マチュピチュ遺跡へのアクセスや、街の観光をする上で、最高の立地条件でした。
ホテル裏には川が流れていて、川の流れの音も聞こえていい雰囲気でした。
マチュピチュ遺跡に行く場合、麓の街からバスでのアクセスとなります。マチュピチュ遺跡は朝早い方が光が当たって綺麗に見えるので、早朝出発する場合が多いと思います。少しでもバス乗り場まで近いホテルを選ぶと、便利に感じると思います。
ちなみに、マチュピチュ遺跡前に1件だけホテルがあります。Belmond Sanctuary Lodgeという有名なホテルで、1泊2名で安くても13万円程度。宿泊した人の感想ではハイクラスで満足できるみたいですが、金額的に厳しいと感じる人が多いかと。
マチュピチュへの大部分の旅行者は、日帰り、もしくは麓の街に宿泊していました。
アクセス


アクセス手段は電車となり、ホテルは駅前です。ここに行くのに、迷うことはないと思います。とても近いのに、親切にホテルスタッフが迎えにきてくれていました。
部屋・建物


ここは、予約時に部屋のランクが1つしかありませんでした。チェックイン時に、ダブルベッド2台かクィーンベッド1台、どちらかの部屋を選ぶことができました。私が選んだのは、ダブルベッド2台の部屋です。
このホテル、かなりハイレベルで良かったです。リノベーションされていて、すごく綺麗です。
部屋はリバービューとなっており、裏に流れている川がまたいい雰囲気で最高でした。上の写真を見てもらうと雰囲気がつかめると思いますが、ここだけ切り取ると、日本の温泉街のような景観にも見えますね。
バスルーム


シャワーの水圧、温水、排水、すべて問題なしでした。大きなジャグジーもありますので、遺跡歩きや登山で疲れた後、リフレッシュすることができました。
周囲の飲食店
マチュピチュの街は観光地となっているので、多くの飲食店がありました。宿のすぐ側にもあったし、狭いエリアなので端まで歩いてもすぐです。
人気のあるレストランを予約して行ってもいいし、ローカルのレストランで現地の雰囲気を楽しんでもいいかと思います。
朝食


マチュピチュ遺跡やワイナピチュ登山には朝早く出発することになりますが、朝食は4:30から食べることができました。内容は普通のビュッフェです。
料金
$151.88でした。観光地でハイクラスな宿なので少し高めでしたが、快適に滞在できたので、割高感は感じませんでした。
Hostal Corihuasi(クスコ)
立地
クスコ市街のアルマス広場から、5分くらい坂を登ったところにあります。クスコは標高3,399m、ちょっとした登りでも息切れしますので、ゆっくり移動するようにしました。
クスコ市街観光はアルマス広場をベースにすると分かりやすく、その点このホテルの場所はいい所にあったと思います。中心から少し離れているので、夜間開いているバーがうるさいとか、酔っぱらいがホテル周辺に屯している、といったこともありませんでした。
一番気に入った特徴は、高台にあることです。クスコの街並みを見渡すことができ、日中の景観も夜景も楽しめて良かったです。


1つ、びっくりしたことがあります。ホテルの前の道、細い一方通行となっています。が、地元のドライバー、「バックでの逆走」を当たり前のように常用しています。日本だと完全NGな運転、クスコはOKなのか、単に警察が取り締まっていないだけなのか?
アクセス
タクシーで空港から30分程度の場所にあります。私はオリャンタイタンボで泊まった宿の送迎でクスコに移動し、クスコで泊まった後はタクシーで空港に行きました。ホテルでタクシーを手配してもらい、料金は15PEN(525円程度)でした。
部屋・建物


通常ランクの部屋にしたので、贅沢さはありませんでした。
このホテル、おそらくかなり古い建物を使っていると思います。古くて汚れているといったことはなく、アンティーク調にまとまっていて歴史を感じる作りでした。部屋に行くのに中庭を通っていくようになっていて、いい雰囲気でした。
バスルーム


シャワーのみでバスタブはありませんでしたが、水圧も高く温水も出て問題ありませんでした。少し排水が弱かったですが、まあ許容範囲でした。
周囲の飲食店
歩いて5分程度のアルマス広場までいけば、いくらでも見つかります。食事場所に困ることはありませんでした。
クスコは、夜遅くまでバーが開いていました。朝4時くらいまで騒がしいところもあったので、宿を選ぶときには、中心街から少し離れたところにした方が、静かでいいと思います。
朝食


内容は通常のビュッフェでした。レストランの雰囲気が最高。暖炉がある部屋で、世界遺産となっているクスコの街並みを見ながら食事できました。
他の数組は10分程度で食事を切り上げていましたが、私たちは時間があったので、ゆっくりと食事を楽しみました。


料金
$56と、格安でした。部屋のランクを通常にしたということもありますが、便利で快適な滞在で、この料金はかなりお得感がありました。