今日は、リクガメの入浴について、紹介したいと思います。
なんでカメが風呂に入るの? 疑問に思う人も多いかと思います。
リクガメが生息している自然界では当然風呂なんてないので、人為的なものとなります。そのため、リクガメの飼育者の中でも、入浴については賛否両論です。
私は、購入したときに「健康維持のためにやった方がいい」と説明を受けました。入浴による効果が実感できているため、12年間かかさず入浴させています。
リクガメを飼っていない人には関係のない話となりますが、よろしければ読んでみてください。
入浴方法
リクガメを入浴させるには、まず浴槽の準備が必要ですね。
私は、このようなタッパーを使っています。浅いと入浴中によじ登って、ひっくり返ったり脱走したりします。なので、ある程度の深さが必要です。
お湯の温度は40℃前後、顔が水面に出るくらいの深さにしています。
リクガメは泳げないので、深すぎると溺れてしまいます。逆に、浅すぎると入浴の効果が薄れます。ちょうどいい深さにするのがポイントです。
我が家では朝晩2回入れていて、1回の入浴時間は15分間くらいです。水温が下がってきたら入れ替えて、40℃前後をキープするようにします。
15分くらい経過したら、浴槽からリクガメを取り出して、水気を拭いて終了となります。
入浴の効果
入浴方法は、なんとなくイメージが湧いたと思います。でも、なんで陸地で生活しているリクガメを、入浴させるのでしょうか?カメを風呂に入れるなんて、一般的には聞いたことがないですよね?
自然界では、もちろん風呂なんてありません。飼育方法として、先人が考えた手段となります。
では、どのような効果があるのか、説明します。
排泄促進
リクガメは犬猫のように、トイレの躾ができません。そのため、飼育ケージ内で排泄されると、不衛生となります。
一日中観察できれば排泄後にすぐ掃除できますが、それは無理ですよね。
なので、排泄促進のため、入浴させます。入浴させると、8割くらいの確率で排泄しています。
入浴で排泄をコントロールすることで、仕事や外出から帰宅したときに、飼育ケージ内が排泄物で汚れていること、ほとんどありません。
運動
リクガメが入浴すると、はじめは大人しくしていますが、だんだんと暴れるようになります。
15分間入浴させると、最後の方は大暴れするので、かなりの運動量となります。
飼育環境下では自然界と比べて運動量が減るので、強制的に運動させる、いい手段となります。
私たち人間が、健康維持のため、スポーツクラブで運動するのと同じようなイメージですね。
余談となりますが、我が家のリクガメは、私が仕事から帰ってくると飼育ケージから出してほしいと訴えてきます。冬場以外の夜間は部屋の中に出してあげて、結構歩き回っています。
水分補給
飼育ケージ内にも水飲み場は設置していますが、入浴して暴れると、水を飲むことになります。水分不足だと便秘にもなりやすいので、ある程度強制的に水分補給させています。
ちなみに、リクガメが水を飲むとき、鼻から飲むってこと、ほとんどの人が知らないかと思います。食べ物は口から食べるのですが、水を飲むときは鼻からなんです。
終わりに
今回紹介したリクガメの入浴、カメを飼っていない人には関係ない話となります。
もし、今リクガメを飼っていて入浴させていない場合や、これから飼おうと考えている場合には、参考にしてみてください。
我が家のリクガメは12年間共に生活していて、不在時以外は、欠かさず入浴させています。
健康で状態がよく、まだ成長を続けています。目的は満たされているし、健康状態もいいので、これからも続けていくつもりです。
しかし、私は1日1回しか風呂に入らないのに、リクガメは1日2回も入れるとは、贅沢ですねぇ。