GoPro MAXで撮影した360度動画はそのままでは見ることができず、H.264フォーマットなどに変換する必要があります。
GoPro Playerを使って360度動画として視聴可能なH.264フォーマットファイルをエクスポートするときに、「ワールドロック」と「水平レベル」をON/OFF指定できます。
このオプションについて明確に説明されている情報が見当たらなかったので、全パターンテストしてみました。
生成される360度動画に大きな差が出てきますので、GoPro MAXを使っている人は参考にしてみてください。
作業環境
Windows 10 Pro 1909 (18363.1139)
GoPro Player 1.0.1.306
サンプルデータ
タイムラプス360度撮影
インターバル10秒で約4時間撮影
テスト結果
補正なし
ワールドロック:OFF
水平レベル:OFF
【360VR】GoPro PlayerでのH.264エクスポート(補正なし)
ワールドロック補正
ワールドロック:ON
水平レベル:OFF
【360VR】GoPro PlayerでのH.264エクスポート(ワールドロック補正)
水平レベル補正
ワールドロック:OFF
水平レベル:ON
【360VR】GoPro PlayerでのH.264エクスポート(水平レベル補正)
ワールドロック補正+水平レベル補正
ワールドロック:ON
水平レベル:ON
【360VR】GoPro PlayerでのH.264エクスポート(ワールドロック補正+水平レベル補正)
結論
水平レベル
撮影時にカメラが傾いていた場合、水平出ししたい場合に水平レベルをONにすると効果的です。
GoPro Maxは全周囲動画を撮影していますので、どんなに傾いた状態で撮影しても、水平出しできます。これは結構便利に感じました。
意図的に傾いた状態を表現したい場合には、水平レベルをOFFにするのがいいです。
ワールドロック
ワールドロックは常にOFFにするのがよさそうです。
被写体を画面内に追従するような制御をしているらしいのですが、精度が低く、チルト・パンが多すぎて使い物にならないと感じました。
今回のサンプルのようなカメラを固定した状態でなく動きながらの撮影でも試してみたのですが、ワールドロックをONにすると不自然な映像となりました。
課題
カメラは固定して動いていないのに、生成されたH.264フォーマット動画は少量のチルト・パンが目立ちました。
360度VR動画として色々と視点を変えて見ている分には気になりませんが、視点固定で見ていると気になります。
この先、GoPro Playerのバージョンアップで改善することを期待しています。