ヘルマンゆ吉の、ちょっとタメになる情報

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GoProMAXの手振れ補正はMAXモードで真価を発揮する


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GoPro MAXはMAX Hypersmoothによる強力な手振れ補正が搭載されていますが、限界を超えた手振れは補正しきれません。

ランニングの動画を撮影すると大きくブレてしまうので、MAXモードとHEROモードとで、生成される映像に差が出るかどうかテストしてみました。

ランニングは手振れしやすいのか

ランニングしながら撮影するのと、車の運転しながら撮影するのでは、どちらがブレやすいと思いますでしょうか?

車の方が速度が高いのでブレやすいと考える人も多いかと思いますが、実はランニングの方がブレやすいことが分かりました。

GoPro MAXのマウント方法によっても変わってきますが、ランニングの場合はあらゆる方向に体が動くので、厳しい撮影条件となります。

ランニングと車とで、加速度と角加速度にどれだけ差があるのか確認してみました。

以下は、GoPro MAXで撮影したデータから、加速度と角加速度を抽出してグラフ化したものです。

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ランニング撮影時の加速度(左)と角加速度(右)
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車運転時の加速度(左)と角加速度(右)

ランニングの方が、加速度は約7倍、角加速度は約4倍大きい状態でした。

 

MAXモードの圧勝

手振れ補正を行う上でランニングは非常に厳しい状態であることが分かりましたが、MAXモードとHEROモードとで、どれだけ差が出るか比較してみました。

その結果、MAXモードの圧勝でした。

HEROモードでは手振れを補正しきれず、あらゆる方向に手振れした映像となりました。
一方、MAXモードではそこそこ手振れを補正できていて、上下動を除いては安定した映像となりました。

サンプル動画

MAXモード


【360VR】GoProMAXの手振れ補正はMAXモードで真価を発揮する(MAXモードサンプル)

 

HEROモード


【360VR】GoProMAXの手振れ補正はMAXモードで真価を発揮する(HEROモードサンプル)

 

考察

HEROモードはレンズ画角をMAX SuperViewとしているのである程度の情報量は得られていますが、MAXモードは全周囲撮影なので、比較にならない程の情報量が記録されているはずです。

手振れ補正のアルゴリズムはどうなっているか分かりませんが、撮影された映像からソフトウェア処理していると思いますので、情報量が多いMAXモード撮影は有利なのでしょう。

MAXモードはHEROモードに比べて生成された映像の画角が狭くなってしまいますが、手振れが厳し条件下で撮影するときには、MAXモードを選ぶのがよさそうです。

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