ヘルマンゆ吉の、ちょっとタメになる情報

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即位礼正殿の儀での虹は、神話の再現であったのか? 古事記での表現を確認してみた。


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即位礼正殿の儀、テレビで見ていた人も多いかと思います。

来賓の数や厳重な警備体勢もすごいなと感じましたが、一番驚いたのは何といっても「虹」です。

多くのメディアにも取り上げられていましたが、あまりにも偶然の出来事。単なる自然現象としては、タイミングが良すぎます。

もちろん虹の出現は自然現象ではありますが、科学で説明できない何かの力が働いていたのではと、多くの人が神話を信じてしまうくらい完璧な演出でしたね。

日本の神話というと、国を生んだことが描かれている古事記が有名です。

古事記には「天の浮橋」という表現があり、虹のことを表していると説いている研究者がいます。ちょっと気になったので、調べてみました。

 

古事記での表現

古事記で「天の浮橋」を表現している場面は、以下の3つとなります。

 

淤能碁呂島

伊邪那岐命と伊邪那美命が、天の浮き橋に立って最初の国を創った場面です。

是に,天つ神諸の命以て,伊邪那岐命・伊邪那美命の二柱の神に詔はく,「是のただよへる国を修理ひ固め成せ」とのりたまひ,天の沼矛を賜ひて,言依し賜ひき。故,二柱の神,天の浮橋に立たして,其の沼矛を指し下ろして画きしかば,塩こをろこをろに画き鳴して,引き上げし時に,其の矛の末より垂り落ちし塩は,累り積りて島と成りき。是,淤能碁呂島ぞ。

 

葦原中国の平定

天照大御神の命により、天忍穂耳命を下界を統治させるために遣わしたけど、天忍穂耳命は天の浮橋まで来て様子を伺ってみて、下界はとても騒がしい状態だと言って高天の原へ引き返してしまう場面です。

是に,天忍穂耳命,天の浮橋にたたして,詔はく,「豊葦原千秋長五百秋水穂国は,いたくさやぎて有りなり」と,告らして,更に還り上りて,天照大神に請しき。

 

天孫降臨

天孫の邇邇藝命が、天照大御神の神勅を受けて葦原の中つ国を治めるために、高天原から筑紫の日向の襲の高千穂峰へ天降らせる場面です。

故爾くして,天津日子番能邇々芸命に詔ひて,天の石位を離れ,天の八重のたな雲を押し分けて,いつのちわきちわきて,天の浮橋に,うきじまり,そりたたして,竺紫の日向の高千穂の久士布流多気に天降り坐しき。

 

天の浮橋とは虹のことなのか?

この3箇所で共通しているのは、天の浮橋を神々の住む天界と人間の住む地上を結ぶための橋、2つの世界の接点として描いていることです。

古事記には虹の概念がどこにも出ておらず、天の浮橋を虹と見るか否かは、研究者によって意見が分かれています。

肯定派の意見として、以下のような説明が見られます。

  • 昔は、虹を橋とみる考えがあった
  • 虹の橋の概念は古代においては天空橋となっている
  • 日本のみでなく、他国の神話にも虹を橋とみなす場面がある

諸説あるようで、正解は何であるか私には分かりませんでした。

 

終わりに

結局のところ、虹は何であったのか?

もし仮に虹が展開と人間界との接点となる橋であったなら、もしかすると歴代の天皇が天界から祝ってくれたのかもしれません。そう考えると、ロマンがありますね。

日本の天皇は今回で126代目ですので、かなり歴史は長いです。何か、目に見えない力が働いたのかもしれません。