先日、車のタイヤをサマータイヤからスタッドレスタイヤに交換しました。
車のタイヤ交換、慣れている人にとっては30分もあればできる作業ですが、自信のない人も多いかと思います。
雪道を走る人は必ず必要になる作業ですし、時にはサマータイヤで走っているときにパンクしてスペアタイヤへの交換が必要となる場合もあるかと思います。
普段のタイヤ交換はディーラーやタイヤショップに依頼している人も、いざというときのために交換方法をマスターしておくと安心ですよね。
今回は、タイヤ交換のやり方について、ポイントをまとめておきます。自分でタイヤ交換する場合に、参考にしてみてください。
使う道具
タイヤ交換で使う道具は、以下のようになります。
少し多いように感じるかもしれませんが、確実に作業にするためには、どれも不可欠な道具だと思います。
車を上げ下げする道具
- パンタジャッキ
- 輪留め
ホイールを止めているナットを緩めたり締めたりする道具
- トルクレンチ
- スピンナーハンドル
- ディープソケット
タイヤの空気圧を調整する道具
- 空気入れ
- エアゲージ
タイヤ交換方法
車をジャッキアップする
交換するタイヤが宙に浮くように、ジャッキアップします。油圧ジャッキを使ってもいいですが、タイヤ交換くらいだったらパンタジャッキで十分だと思います。
車載工具のパンタジャッキは必要最小限の容量となっているので、少し大きめのものを持っていると、余裕を持ってジャッキアップできます。
私はKTCのPJ-1を使っています。1,000kgの耐荷重とスペックも十分で、実売価格5,000円以下で購入できるのでお勧めできます。
ジャッキアップのポイントは2つあります。
安全のため輪留めを付ける
輪留めを付けずに作業する人もいますが、安全のために使った方がいいと思います。
ジャッキアップするタイヤの対角線上にあるタイヤの前後に付けてます。例えば、右前のタイヤをジャッキアップする場合、左後のタイヤに輪留めを付けます。
作業場所が完全に水平なら不要かもしれませんが、少なからずジャッキアップ時に接地しているタイヤは動きますので、輪留めは付けておいた方がいいです。価格も安いですし、個人利用なら1回買えば一生持ちますので。
ジャッキアップ前にホイールナットを緩める
ジャッキアップする前に、ホイールナットを緩めておきます。
車の構造にもよりますが、ジャッキアップしてから高トルクでホイールナットを回すとタイヤが空転して緩めることができない場合があるので、ジャッキアップ前に緩めておくのがいいです。
ホイールナットを緩めるとき、自動車整備工場だとインパクトレンチを使う場合が多いですが、個人作業の場合はスピンナーハンドルを使うことをお勧めします。
インパクトレンチを使うと楽なのですが、一気に高トルクがかかるので、ミスがあるとホイールナットやスタッドボルトを破損するリスクがあります。
タイヤを外す
ジャッキアップした後、ホイールナットを外して、サマータイヤを取り外します。
タイヤを取り外すときに、スタッドボルトにホイールを擦ってねじ山を破損しないように注意します。
個人的な感覚としては、16インチまでなら楽に持てますが、17インチ以上になると頑張って持つような感じですね。
交換タイヤを付けて仮止めする
スタッドレスタイヤを取り付けて、ホイールナットを締めます。まだ仮止めなので、そこそこのトルクでOKです。私は、タイヤが空転する直前くらいの力で締めています。
ホイールは車によって4つ穴や5つ穴がありますが、ホイールナットを締めるときには対角線上のナットを少しずつ締めていきます。
緩めるときと同様の理由で、インパクトレンチは使わない方がいいと思います。ナットを指で回せるところまで締め、その後にスピンナーハンドルで締めるようにすると、ホイールナットやスタッドボルトを破損することはないと思います。
また、タイヤ交換をするとき数回毎に、スタッドボルトにスレッドコンパウンドを塗っておくと、潤滑が保たれてねじ山破損のリスクを軽減できるのでお勧めです。
車をジャッキダウンしてタイヤを本締めする
タイヤをジャッキダウンして接地させて、タイヤを本締めします。
仮止めのときと同じく、ホイールナットを締めるときに対角線上のナットを少しずつ締めていきます。
締めるトルクが強すぎても弱すぎても良くないので、トルクレンチを使って規定トルクで締めます。精密機械を組む訳ではないので、数千円で売っているそこそこの精度のトルクレンチで十分かと思います。
空気を入れる
しばらく保管していたスタッドレスタイヤは、空気圧が下がっています。空気入れとエアゲージを使い、適正空気圧になるよう調整します。
私が使っている空気入れは、ホームセンターで数千円くらいで買ったものです。かれこれ20年くらい使っていますが、壊れずに頑丈です。
タイヤの空気は徐々に抜けていくので、普段の空気圧管理のためにも、空気入れとエアゲージを持っておくと便利かと思います。
終わりに
タイヤ交換作業について、いくつかポイントを説明しました。
簡単そうに思えて注意すべき点がいくつかありますので、参考にしてみてください。