ヘルマンゆ吉の、ちょっとタメになる情報

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スケート靴のブレード位置調整をするときの穴埋め方法


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冬が近づいてきて、オープンするスケートリンクが増えてきました。

今回は、スケート靴のブレードを位置調整する方法について、ちょっと変わったテクニックを紹介したいと思います。

スケート靴を自分でメンテナンスする際、場合によっては使えるテクニックとなりますので、頭の片隅に置いておいてください。

 

 

スケート靴のブレードは、位置調整が重要

人間の体格には左右差がありますし、脚の骨格はO脚やX脚など、人それぞれです。

また、滑り方の癖もあり、スケート靴に対してブレードが真ん中にまっすぐ取り付けられている状態が、必ずしもベストとは限りません。

そのため、スケート靴のブレードは、位置調整ができるようになっています。

トップレベルのスケーターは、スケート靴やブレードを交換した際、かなり滑り込んで位置決めするらしいです。

初心者は細かな調整は不要という説もありますが、個人的には初心者こそ調整が重要だと思います。少しでも自分に合った調整をすることで、滑りやすくすることは上達の近道だと思います。

位置調整用のネジと固定用のネジがある

スケート靴の底にブレードを固定しているネジの中で、4本は位置調整用となっています。

ブレードの取り付け穴が横方向に楕円形となっていて、調整幅があります。

このネジを緩めることで、ブレードの位置が調整できるようになっています。

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4本の皿ネジは、位置調整用

 

それ以外のネジは、固定用です。

まず始めは位置調整用ネジのみ付けて、滑りながらベストの位置を決めます。その後、本止めとして位置固定用ネジを付けます。

位置固定用ネジは数本付ければ強度は十分で、全てを付ける必要はありません。滑っていくうちにブレードの位置を調整したくなる場合があり、その際にはまだ使っていない位置固定用ネジを使うことになります。

 

位置固定用ネジをすべて使ってしまった場合

位置固定用ネジをすべて使ってしまった後にブレードの位置調整をしたい場合、穴埋めが必要です。

通常このようなことはなく、もっと前にベストな位置が決まっています。

スケート靴によっては、初めからすべての位置固定用ネジが付いているものがあります。このような場合、穴埋めしないとブレードの位置調整ができません。

穴埋め方法

本格的に穴埋めする場合にはP栓というパーツを使いますが、簡単に穴埋めできる方法があります。

竹串とエポキシ接着剤があれば穴埋めできますので、やり方を説明します。

ブレードを固定しているネジをすべて外すと、スケート靴の底に穴が開いている状態となります。

この中で、位置調整用ネジの4か所以外を埋めていきます。

竹串を削って穴の大きさに合わせて、エポキシ接着剤で固定するだけです。

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ブレードを取り外した状態

 

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竹串の太さを調整し、エポキシ接着剤で固定する

 

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位置調整用ネジ穴以外を埋めた状態


今回メンテナンスしたスケート靴は、アウトエッジに乗りにくい状態でした。

そのため、ブレード位置を内側に調整しました。

位置固定用のネジ穴を見ると、竹串で穴埋めした位置から内側に調整されているこが確認できます。

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ブレードの位置調整をした後

この後しばらく滑り込み、ベストな位置を調整した後に固定用ネジを数か所付ければ完成です。

寿命は短くなるので注意

何度も穴埋めしていると、靴底の強度が低下して寿命が短くなります。そのため、やらないで済むのだったら、穴埋めはしない方がいいと思います。

先に説明したように、通常、全ての固定用ネジが付けられていることはなく、購入後1~2回は位置調整できるようになっています。

しばらく滑り込んでベストな位置を決めた後に本止めするようにすれば、このような穴埋め対応はしなくて済みます。

 

今回メンテナンスしたスケート靴は、購入時点ですべての固定用ネジが付けられていました。

なぜこのようになっているのか販売店に質問してみたところ、初心者用のスケート靴なので、ブレード調整は考慮していないモデルとのことでした。

たしかに、完全な初心者だとブレードの位置なんて関係ないので、店の考えも理解できます。でも、少し上達してくるとブレードの位置調整によって違いが分かるようになるので、個人的には調整できるようにしておいた方が親切だと思いますね。

 

競技者の人はこのようなやり方だと不安でしょうが、趣味で滑っているスケーターなら、十分かと思います。もし穴埋め作業が必要となった際には、参考にしてみてください。

 

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