今回から数回に渡り、北海道の観光について紹介していきます。
有名なところ、あまり知られていないところを取り混ぜながら、お勧めできるところをピックアップしますね。
まず初めに、美瑛についての紹介となります。
美瑛は、私が北海道に通い始めた頃から何回も訪れている好きな場所となります。ここ数年、観光マナーの悪化が問題となっているので、そのあたりについてもお伝えします。
北海道らしい景観を見ることができるすばらしい地なので、北海道に行く際には経由地に含めてはどうでしょうか。
美瑛は北海道の中心
美瑛は、ちょうど北海道の中心に位置しています。富良野にも近いので、富良野とセットで訪れる人も多いかと思います。
時間がない場合には、旭川空港に飛んで週末2日間で見て回るといったことも、十分可能でしょう。
青い池でコバルトブルーの池を見る
美瑛で一番の観光地というと、以前は丘巡りでしたが、最近は青い池かと思います。
2012年にMacの壁紙に採用されたことで有名となり、知っている人も多いのではないでしょうか。北海道に綺麗な池や湖はいくつかありますが、コバルトブルーなのは、ここしか知りません。
晴天でも曇りでも、コバルトブルーの池は綺麗に写真を撮ることができます。青い池を綺麗に写すためのテクニックを1つ、紹介します。
大した話ではなく、広角よりも望遠レンズを使うだけなんですけどね。
光の当たり具合にもよりますが、広角だと光が湖面で反射しているのが、CPLフィルタを使っても除去できない場合があります。
80mm~200mmくらいの望遠レンズだと、枯れ木の根本を切り取ることができるので、いい雰囲気に写すことができます。
昨年は美瑛に行かなかったので2年ぶりに訪れたのですが、かなり整備されていてビックリ。大きな駐車場ができて歩道も整備され、公衆トイレや売店までできているではないですか。
美瑛町としては経済効果を狙っての観光地整備だと思いますが、個人的には微妙な心境。観光バスも多く大勢の観光客で賑わっており、自然破壊によって景観が悪化しないか心配です。
落とされたソフトクリームや紙くずが目立っていたので、数年後に今と同じ景観が見られるかどうかは分かりません。環境汚染されないことを、願っています。
四季彩の丘で広大な花畑を見る
広大なエリアで花畑が楽しめる場所として、こちらもかなり有名になってきました。
今年の6月から駐車場が有料化されましたが、維持コストを考えると妥当な選択だと思います。四季彩の丘自体は無料なのが、すごいと思います。
最近、観光客が花畑に入り込んでしまうのが問題となっているようです。綺麗な景観なので、花畑の中に入って写真を撮りたくなる気持ちは理解できます。でも、この土地を所有している人が好意で開放してくれているところ。マナーはきちんと守らないと、四季彩の丘自体が無くなりかねません。
四季彩の丘では、広角でも望遠でも、至るところで北海道らしい写真を写すことができます。色とりどりの花が咲いているので、気に入った景観を見つけていると、1時間くらいあっという間に経過します。
今回はあいにくの曇り空だったので、晴天のときにまた訪れたいところです。
丘巡りはエリアを選んで
美瑛というと、以前は丘巡りが有名でした。パッチワークの丘に有名な木がいくつかあり、素朴な景観は私も大好きで、北海道に通い始めた頃から何度も訪れています。
しかし、ここ数年、観光客が畑の中に入り込んでしまう問題が多発しており、農家である土地の所有者の方は被害を被っているようです。
美瑛の丘で有名だった「哲学の木」が2016年2月24日に所有者によって切り倒されたのは、ニュースになっていたので知っている人も多いかと思います。観光客のマナーが悪化して限度を超え、最終手段としての苦渋の選択であったと思います。
今回、マイルドセブンの丘を訪れてびっくりしたのが、トレードマークであった唐松が伐採され、ほとんど残っていなかったことです。
これはニュースになっておらず、今回訪れて初めて知りました。あまり情報は出回っていませんが、表向きは樹木の寿命となっているけど、やはり観光マナーの悪化が原因であったようです。
美瑛の丘はすべてが農地となっているので、観光客が立ち入ると、靴から菌が畑に進入して土壌汚染を引き起こす等、深刻な問題となっているとのことです。
観光地が有名になると農地に立ち入る観光客が増え、所有者の方はやむを得ない選択だったのでしょうね。
私が好きだった美瑛の丘の景観は、もう見ることができない昔の思い出となってしまいました。
このような状況となており、昔と比較してしまうと、どうしても魅力が薄れてしまいます。
もし丘巡りをしたい場合には、瑠辺蘂(ルベシベ)エリアや美馬牛エリアをお勧めします。このあたりは観光客が少なく、昔と変わらない素朴な景観を楽しむことができます。
観光するときには、くれぐれも、農地に立ち入らないようにしましょう。